会長挨拶
(一社)日本脳ドック学会 第33回日本脳ドック学会総会
会長 井川 房夫
(島根県立中央病院医療局次長 島根大学 客員教授・広島大学 客員教授)
この度、第33回日本脳ドック学会総会会長を拝命しました、島根県立中央病院 脳神経外科の井川房夫と申します。ご指名いただき誠に光栄に存じ、身の引き締まる思いでございます。第33回日本脳ドック学会総会は、2024年6月14日(金)、15日(土)に広島市の広島国際会議場で開催させていただきます。副会長には丸山 博文先生(広島大学大学院医系科学研究科 脳神経内科学)と堀江 信貴先生(広島大学大学院医系科学研究科 脳神経外科学)をお迎えしており、テーマは「社会に求められる脳ドックのあり方 ―認定制度と教育―」としております。
本学会は、島根県では、2000年に第9回大会を小林 祥泰先生(島根医科大学 第三内科)が、2019年に第28回大会を山口修平先生(島根大学医学部 内科学講座 内科学第三)が開催されております。広島市では2012年第21回大会を松本 昌泰先生(広島大学大学院病態探究医科学講座脳神経内科学)が開催され、12年ぶりの開催となります。
日本では、人口比世界一の数のMRI機器があり、国民皆保険制度、医療アクセスの良さなどのために、世界では類のない脳の健診制度である脳ドックが発展してまいりました。現在では、脳卒中だけでなく認知症も予防のための医学会として活動しております。世界一の高齢化社会である日本は、正常人健診脳画像の宝庫であり、世界にこれら予防医学のイニシアティブをとれる立場にあります。おりしも認知症予防薬、AIが発展してきており脳ドック学会の重要性とともに社会に対する責任はますます大きくなってきております。
(一社)日本脳ドック学会では、脳卒中と認知症を含む脳神経疾患の早期発見と早期管理および予防のための食事・生活指導を実践できる医師・医療職を養成すべく2024年度から「脳ドック学会認定制度」を発足いたします。脳ドックに携わる全ての医師・医療職に必要な研修セミナーが用意されていますので、是非取得いただきますようお願い申し上げます。学会認定を継続していただくことにより脳健診医学に必要な知識を更新できるようなシステムにしたいと考えております。
脳ドックを担う全ての医師・医療職にとって有意義な会となりますよう鋭意企画してまいりますので、皆様におかれましてはご指導ご鞭撻とご参加をいただきますよう宜しくお願い申し上げます。
2023年6月吉日